がんと補完医療とマイタケ成分について。(6)
さてここで、スローンケタリング記念がん研究所において
MDフラクションのフェーズⅡ、乳がん患者30名の臨床試験が
どのように行われたのか、簡単におしらせしましょう。
この20名は、ステージⅠ、ⅡまたはⅢの乳がんの
切除手術を受け、現在は症状のない方々です。この、
30名の患者さんを、五つのグループに分けてMDフラクションを
1日二回、体重1kgあたり0.1、0.5、1.5、3.0
および5.0mgを経口投与したのち、7, 14、21日後に
血液サンプルを採取、免疫細胞機能について調べました。
その結果、すべてのグループで免疫機能が上昇し、
特に体重1kgあたり5~7mgを投与したグループでは、
免疫機能の向上がもっとも顕著に現れた、とのことでした。
なお、1日体重1kgあたり、10mgを投与したグループを含めて、
すべてのグループに有害な事象は確認されなかったということです。
図表4~2はフェーズⅡの実験結果の一部です“MDフラクションの
投与で、さまざまな細胞が活性化しているのがわかります”
キャサレス博士は2011年3月に来日され、がん治療における
補完医療の重要政その意義、アメリカンでの実験例などを
マイタケ抽出成分によるヒト臨床試験での結果等も含めながら、
日本とのジョイント・セミナーで発表されました。
「がん」という難敵と戦うには、もはや3つの標準的な治療だけに
頼るのは難しく、それを補完する物質の中から、科学的根拠の
あるものを選択して補完医療に取り入れていくことが大切だ、
と講演されました。
さらに博士は、現在のところ、手術、放射線治療、抗がん剤治療の
類いを行なわずに、別の治療だけで「がん」が消えるということは
あり得ない。
あくまでも3大医療を行ないながらそれを補うための療法の中で
いかがわしいものを排除し、医師とも相談のうえでその患者さんに
とって最良のがん治療法をさがすことが重要であると強調されました。
次回に続きます。
心からだのカウンセラー石井 寛 は代替医療「補完糖鎖栄養食品」
を支援しています。
NPO法人 補完代替医療推進センターCAM 転載承認