13年ぶりの再々読はもはや偶然とはいえない。
「小人閑居にして不善を為す」を
私は、平時には小人も台頭でき、閉居できる。
挙句は不善をなすのだ。と解釈する。
リーダーの条件としてのマキアヴエッリ「君主論」
では清潔度はあげていない。
「指導者の最も心すべきことは、良き状態での国家の維持である。
それに成功しさえすれば、彼の取った手段は誰からも立派なものと
考えられ、称賛されることになるであろう」
”だからこそ、良き状態の国家の維持に対しては何一つ碌なことも
してないくせに、おカネを懐に入れることだけは熱心な指導者に
至っては論外である”
塩野七生氏「 再び男たちへ 」から 文芸春秋
15年前に書かれたものを、
10年ぶりに書棚から手にしての感慨・・・
新鮮で命に感ずることが多々ありました。
もうひとつ、
これは09年2月初版のホットに熱くなりましたが・・・
「生き残るためには、政策変更もやむを得ない、という人や
組織は、いつの時代にも存在する。
それは人間の持つ弱さであり生存本能であるから、
全否定はしない。
しかし、指導的立場に立つ人は、絶対にやってはならない。
その場のご都合主義で政策を変更するような政治家を
選んでいたら、
そしてもし間違えてその人間が総理大臣になったら、
この国の行方をご都合主義で決められてしまう可能性がある」
瀧澤 中氏 幕末志士の「政治力」から
(国家救済のヒントを探る) 祥伝社新書
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