わが友と語る。

彼は20数年前に結婚。
だが奥さんが幼少時の家庭不和等が原因で、
夫婦生活を維持出来ずに別居。

そして26年余を経て知った消息から彼女が
”末期癌で入院中と”・・・

彼は言う、「共に両親が離婚。家族運に恵まれていない
境遇を自分の人生でピリオドをうちたいと、決意があり
離婚届を出さずに別居としてきた。」とのこと・・・

「この度は、身寄りもなく一人暮らしの彼女を
医療費を含め、面倒見つつ引き取りたいと思います。」

「そして、生まれ変わったならば、今度こそは
良き夫婦として出会いたいのです。」

「今ここにきて、宿命・運命の何たるかを学ぶことが
出来た。今日までに得たことを感謝し報告したいと・・・

彼は、ことがあれば、私との出会いを良しとして
折々に相談に見えたが、後輩とはいえ信頼する
良き同志である。

その後ご逝去の報に接し、ご葬儀につらなった・・・

あれから5年余りになるが…
シニア世代の仲間入りをした彼との再会を
楽しみながら、来し方を語らいつつ、
日々の出会いに浪漫あり、喜怒哀楽の中に
明日への希望を見出しながら生涯を共にしようと
分かち合った。

「生老病死」と「愛別離苦」は人生の常とすれば、
今日あることを感謝し、悔いなき明日へ向かって、
さあどう生きるか!

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