腐植土=人間性というのは?
テーマ:受容
「待つ」「聴く」というのは、
非常にしんどいことで特に、心に大きなダメージを
受けた人の話を聴くのはなおさらである。
人の話を聴くためには、まず相手が話したくなるまで
待ってあげる。
「この人であれば、自分の言葉をちゃんと受け止めて
もらえる」という信頼感がなければ大事なことは話せない。
聴くというのは、とにかく一度相手の思いを肯定する
「あなたの考えていることはわかった」と受け入れる。
「そんなふうに考えてはいけない」と否定するのは、
聴くこととは違う。
人が納得をし、底力を発揮するまで待つ、相手に主導権
(イニシアティブ)を渡す姿勢が、人を温かくもてなし、
歓待することが根底にあるということだ。(ホスピタリティ)
「人間性」という言葉の語源が「腐食土」
であるとはすごいことである。
フランス語&英語も「待つ」とは、
人に花をもたせてあげる、相手を立ててあげるために、
イニシアティブは相手に、自分はホスピタリティに徹する。
他人に依存しないで生きてはいけない。相互依存で、いざと
いうときに、頼りにできるネットワークをたくさん持っている。
そんな人間関係を保ちながら自立している人が、
本当は一番強い人だと思う。
鷲田精一 哲学者 大阪大学総長のお話
先日来、多くの人からのご相談に、時間を十分にかけて、
本心を聴いて聴いて聴きぬくことで、各々が自分の
意志で結論を出し、前向きに行動されていく時、
安心&手ごたえを感じ、喜びが涌く♪あとは時間の問題と!
待つことの深い意味と人間性が一体とは、
学べたことの大きさに感謝の日となりました。
鷲田先生ありがとうございました。